神社仏閣: 2009年11月アーカイブ

PB080107.jpg のどかな風景が広がる坂戸の片隅に突如現れるど派手な建築物。どこぞやの新興宗教の施設かと思いきや、じつは道教の真面目なお宮、聖天宮(せいてんきゅう)だったのです。道教のお宮としては日本最大級というこのお宮を見学してきました。
 道教とは、中国の民間信仰が起源の多神教で、台湾では仏教、儒教とならぶ三大宗教の一つ。そのお宮がなんで坂戸に、しかも国内最大級の規模で建てられたのか…なんでも台湾の康國典大法師という実業家が40代で不治の病を患った際、道教の最高神である三清道祖に病気平癒を願ったところ奇跡的に完治し、その感謝の念で建てたのだそうです。日本の坂戸の地を選んだのはお告げを授かったからだとか。なんだか怪しげな話ではありますが、建て主は至って真面目。当時雑木林だったこの地を整地し、わざわざ台湾から一流の宮大工を呼び寄せ、昭和56年から平成7年まで15年掛かりで完成させたそうです。その建物や装飾品は豪華絢爛。黄色い屋根瓦龍や天然石の彫刻、金箔を施した木彫細工の数々は一見の価値ありです。
PB080121.jpg 拝観料は300円。観るだけであれば他にお金はかかりません。中には案内人がいて、参拝の仕方や見どころなど事細かに解説してくれますが、物品の販売や勧誘は全くありません。布教活動が目的ではないからだそうです。これだけの規模の建築物を維持管理していくには相当な費用がかかるはずですが、商売気が全く感じられません。さすが大金持ちのすることは違いますね。隠れた観光スポットとしてお勧めです。

所在地:埼玉県坂戸市塚越51-1
拝観料:300円(中学生以下・障害者無料)
時 間:10:00?16:00(年中無休)

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